住宅ローン
オリックス フラット35
オリックス フラット35は、2006年3月1日からオリックス株式会社が住宅金融公庫を証券化するための支援事業に金融機関として参加を決定し、住宅金融公庫とオリックスの提携商品としてオリックス フラット35の取り扱いを始めたという経緯があります。
2006年3月時の融資実効金利は2.641%でした。
その後社会情勢の変化や、日銀のゼロ金利解除などの影響、さらには2007年2月に日本銀行が追加利上げを発表したため、各金融機関が住宅ローンの利上げを実施し始めています。
2007年8月のオリックス フラット35の融資実効金利は2.921%となっています。
フラット35の金利は、毎月見直され検討されています。
オリックス フラット35も例外ではありません。
金利の決定は、住宅金融公庫が投資家に対して支払う利息と証券化などの経費を乗せたレートを示して、それを元に各金融機関において金利が決定されます。
オリックス フラット35には、通常の銀行ローンと比較した場合のメリットがあります。
オリックスの場合、大抵の金融機関からの引落を指定可能ですから、勤務先の近くにある銀行、また商店街に近い銀行、いつも利用している駅に隣接する銀行など、オリックス フラット35を利用している方に便利な引落口座を選択することができます。
ただし郵便局は除きます。
オリックス フラット35の利用条件基準は、年収が300万円未満の方は、今回借り入れる住宅ローンとその他の借入金の年間合計返済額が年収の25%以下であること。
同様に300万円以上400万円未満のかたは30%以下、400万円以上700万円未満のかたは35%以下、700万円以上の方は40%以下と原則決められていますので注意が必要です。
またローン利用申し込み時点での年齢が70歳未満であり収入が安定していること。
例えばオリックス・フラット35の毎月の返済額の4倍以上の月収のある方、日本国籍を保有している方や外国人でも永住許可を受けている方などがあります。
りそな銀行 フラット35
りそな銀行の住宅ローンにフラット35というローンがあります。
新しいタイプの住宅ローンで固定金利となっているところが特徴です。
住宅金融支援機構の証券化支援事業(買取型)を利用しています。
固定金利ですから、完済するまでの返済額や借り入れ金利が変動することはありません。
最大借り入れ金額は、所要資金の90%となっており、最高で8000万円までとなっています。
しかも保証料が不要であり、繰上げ返済をするときも手数料を支払う必要はありません。
現在、住宅ローンには様々な種類があるため、自分にはどのような形の住宅ローンが適しているのか難しい選択であると感じている方も多いと思います。
住宅金融公庫もフラット35と比較すると、これまでのように理想的な住宅ローンとは言えないでしょう。
住宅ローンフラット35には、りそな銀行のような買取型の他に、保証型という2種類があります。
保証型は、住宅ローンの債権を買取るということをしないで住宅金融支援機構がフラット35を担保として保険を引き受ける形をとっている35年(最長で)の固定金利型住宅ローンです。
買取型と保証型は両方とも住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して成立している住宅ローンですが、内容に若干の違いがあります。
大きな違いは、買取型はローンの借り換えには利用できませんが、保障型は住宅ローンの借り換えに利用することができますし、借り入れ金額も買取型の90%までと比較すると、80%から100%までとなっており条件次第では保障型の方が有利な場合もあります。
しかし、りそな銀行フラット35(買取型)住宅ローンよりも金利が高く設定されており、団体信用生命保険の保険料を負担しなければならない場合もあるかもしれません。
結果的に同額を借り入れた場合、保証型の最終的な総支払額は高くなってしまいますが、手持ちの住宅準備資金が少ない方の場合はこちらを利用するのが合理的だと判断されます。
従って、手持ち資金がある程度貯めてある方には、りそな銀行 フラット35 買取型を利用される方がお徳だと考えられます。
フラット35 比較
フラット35を比較するには総支払額を考慮しないわけには行かない、なぜならば各民間金融機関が多種多様な住宅ローン金利と手数料、保証料などで実際に借り入れを行うからにはいったいどの金融機関から問合せをしたら良いのか私たちのようなローンを知らない一般の消費者には全く検討もつかないのが実態だからです。
その中で表面上の金利だけではなく手数料や補償料等も踏まえて総支払額の検討をする必要があります。
ローンも短期で返済が可能であるならば10年の固定金利2%台の商品もありますし5年1%台の商品もあります。
ただしこの期間の終わったあとの金利は誰も知りません。
今は低金利でも数年後には4%、5%になるかも知れないのです。
そういう金利上昇で万が一のことを考えるのならば固定金利が20年、35年の長期固定金利の住宅ローンが良いでしょう。
ローンの返済に関する考え方は人それぞれの事情でも違います。
いくつかの返済パターンを手数料や補償料も考慮することを忘れないで納得のいくまで計算してみましょう。
フラット35のメリットには
1 最長35年の固定金利 35年の固定金利であり途中で金利が上昇しても金利が増えることは無い
2 低金利 2%台の金利で長期固定ローンはかってないほどの低金利であり以前のものと比べ物にならない
3 最高額8000万円まで借り入れが可能
4 保証料が無い〔銀行の住宅ローンの場合には0.2%程度の保証料を事前に支払うか金利に上乗せがある〕
5 繰上げ手数料が不要
〔銀行の住宅ローンでは繰上げ返済時に数千円~数万円の手数料がかかる〕
6 保証人が不要 などのメリットがあるが良いことばかりではない借り入れ金額が20年で返済可能であるならば現在では20年固定で金利が安い商品を捜したほうが得策である。